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Deltaのコンセプトを理解する

Zed Industriesが開発するDeltaがベータ版として利用可能になっているので、今回は一通り試してみて、コンセプトを理解しておこうと思います。

Deltaとは

Deltaは、エディタのZedを開発していることでお馴染みのZed Industriesが開発している、開発プラットフォームとなっています。

Deltaでは、Agentとの会話とコードの変更をスレッドにまとめて記録し、その文脈を共有しながら実装やレビューを進められます。 従来は実装したらPR作成、PR上でやり取りを行なったりレビューをしたりCIを実行したりして、一通りパスしたらmainに反映という方式を取っていましたが、Deltaでは原則としてそのようなフローがDelta内で完結します。

現時点 (2026-09-17) ではパブリックベータ版としての提供となっています。

Deltaのインストール

インストール手順が公開されているため、これに沿って進めます。

macOS、Linux、Windows版を利用することができるみたいです。この時点でそこまで整っているのは素晴らしいですね。

Deltaを使ってみる

プロジェクトを開く

まずは適当なプロジェクトをDelta内で開いてみます。 私の場合は、このホームページを管理しているGitプロジェクトを選択しました。

実装指示を投げる

一通りのセットアップが完了したら、プロジェクトを選択してスレッド内で指示を送ってみます。

プロンプトは次のように雑に渡しました。また、AgentモデルについてはOpenCode Go / DeepSeek V4.1 Flashを指定しました。

実装依頼プロンプト
記事一覧のページで最後の記事までスクロールしたときに表示する文言を、「全ての記事を表示しました。」に統一してほしいです。
blog一覧ページとreiew一覧ページの両方とも対応してください。

すると、よくある感じでAgentがバーっと実装を始めました。 指示自体はとても簡易的なものであったので、数十秒程度で実装が完了しました。

Agentが実装、テストも自動的に汲み取って実行

これはDeltaが偉いのかAgentが偉いのかは分かりませんが、スクショを撮って見せてくれました。 指示していないのにここまでやってくれるのは嬉しいですね。

自律的にスクショを撮影してスレッドに添付してくれた

てな感じで、まあここまではよくある感じのAgentの実装風景ですね。 特に不自由なく使えましたし、指示していないのにテストやスクショ撮影までやってくれるのはだいぶ親切だと思いました。

修正コメントを入れてみる

ちょっとAgentの実装の一部に気に食わない部分があったので、修正してもらいます。

Deltaでは、スレッド内のAgentの出力に対してコメントを行うことができるので、そちらで指示を行います。

修正してほしい内容をAgentの出力に対して直接指示

applyすると、なんと自動的にコメントを確認して修正作業に入ってくれました。これはすごい。

修正コメントを拾って自律的に修正

レビューフェーズに移行する

一通りの実装が終わったら、右上にある目のアイコンをクリックしてレビューフェーズに入ります。(/reviewコマンドでも開始できます。)

アイコンをクリックすると、今回入った変更についてAgentによるまとめが始まりました。

レビューアイコンをクリックすると、Agentが変更内容をまとめてくれる

問題なさそうだったので、Approveします。

変更に問題がなさそうだったのでApproveする

すると、作業スレッドにもApprove状態が共有されました。

変更内容をmainに取り込む

ここまでで実装としてはfixしたことになるので、mainに取り込むための処理を実行します。

Deltaでは、このステップのことをLandと表現しています。

レビューアイコンの横にあるブランチのマークのアイコンをクリックするとLand処理に入ります。(/landコマンドでも開始できます。) 今回は初回だったのか、Landのためのskillを作成したいという旨のコメントがあったので、AIと壁打ちしながら、このリポジトリにおけるLand処理を決定しました。

Land処理のためのSKILLを生成したいらしい

私の場合は、以下のような確認をLand前に行うように設定しました。

  • Unit、E2EテストがPassすることを確認する
  • GitHub Actions上に設定しているCIを実行して問題が発生していないことを確認する
  • 一通りの確認ができたらmainへのマージコミットを行い、リモートに反映する

GitHub Actions系については、正直これでいいのかはよくわかっていませんが、現時点では他にいい感じの方法がなさそうだったので一旦そうしています。

skillの作成後、そのままLand処理まで進みました。 処理は何も追加の指示などなく勝手に進み、最終的にmainに変更が反映されました。

(Optional) スレッドを他者と共有する

今回は特に触れていませんが、作業スレッドを他者と共有して共同で作業することが可能となっています。

いくつかのスレッド共有方法が用意されている

まとめ

Deltaについて一通り触って、使用感を確かめました。

AI Agentの作業に対してシームレスにコメントをして修正を依頼するというのは良い体験だなと思いました。

また、今回は1人で作業を行ったのであまり恩恵は得られませんでしたが、他者とスレッドを共有しながら作業を進められるというのも有用だと感じています。

レビューや承認フローについても整備されており、直感的に利用することができました。

一方で、Land周りがフワッとしていそうなのは少しだけ気になりました。 Land処理には何でも含められてしまうので、逆に設計が難しい気がするというか。

とはいえ、まだまだベータ版ではあるので、これからに期待ですね。 ロードマップも公開されているので、興味がある方はぜひご覧ください。